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電子メールなどにはとてもお金がかかるということは、覚悟したほういい。
私は、都市の中心地から遠い「過疎地」で暮らしている。
そのため、かなり長い間、ワープロ専用機に、コピー機とFAXを使って、遠隔地の不利をカバーしてきた。
これでた、いていの注文に在宅のまま応じることができた。
しかし、コピー機とワープロ機の必要は、遠隔地に住むかどうかにかかわらない。
日常の買い物情報でさえ、コピーしてFAXで送ってくる時代になった。
緊急な情報提供には、FAXは絶対欠かせなくなった。
コピー機がないと、送りたい情報が雑誌や本に載っていた場合、そのままの姿で送ることができない。
例えば住所地図の提示である。
目的地が載っている地図をコピーし、そこまでの経路を明示すれば、どんな方向音痴でも間違うことはない。
これを電話で指示するこのように、FAX機とコピー機が同時にあると、活用法は倍加すると言っていい。
この二つの機械は、今では、どの家庭にも必要な機器になった。
また、FAXで送られたものを複数コピーし、同一情報を多数の人間が瞬時に共有する思考活動を活発にするために援助機器として、FAXとコピー機は必需品である。
情報を整理収集するためには、コピー機は絶対欠かせない。
どんな情報もA4の大きさこのコピーとFAX機能を、パソコンの応用ソフトで、かなりの程度代替できる。
統一してコピーしファイリングしておくと、とても便利だ。
それに、自分の文書はデータファイルにだけでなく、A4サイズに複写(ハードコピー)しておくと安全だ。
ファイリングノートも書かせない。
さらに重要なのは、特定の情報を得たいと思う場合、オリジナルの文書をコピーしFAXで送ってもらうことができる。
相手に特定の情報を提供する場合も、同じやり方でできる。
また、遠隔地とのパーソナルな文書通信にとって、FAXは簡単便利な機械である。
それに、電話と違って正確・迅速に相手に情報を伝えることができる。
送られてきたFAX文書をコピーしさえすれば、同一の情報を多数で共有することができる。
それに、FAXは、なによりも電話のようにけたたましくないのがいい。
ただし、FAXは受信を断ることができない。
無神経な人はいるもので、原稿用紙五○枚も一度に送ってくる人がいる。
もし、無差別にFAX番号を知らせたら、各種案内やら、わけのわからない「通信」で悩まされることがあるから注意したい。
代替できないのは、「原物」(オリジナル)をコピーする機能だけである。
ワープロで打った文書は、何枚でも複写(ハードコピー)できる。
現在、プリンターの機能が高まったから、むしろコピー専用機よりも、ずっと速く、しかも簡便だ。
FAXの場合は、パソコンの通信ソフトで全部代替できる。
では、FAXはいらないということになるか。
そんなことはない。
相手が、パソコンをもっておらず、あるいは、もっていても通信機能を使うことができないケースが、まだまだ普通だからだ。
とくに、おもしろいのは、プロの文筆家や雑誌の編集のベテランに、パソコンを使おうとしない人がいる。
「嫌いだ」というのだ。
これは趣味の問題(でもあるの)だから、非難するわけにもいかない。
パソコンで問題なのは、コピー機能がまだまだ発展途上ということである。
(後に述べる)コピー専用ソフト(スキャナ)の解読度が十分でないため、正確簡便に「原物」をコピーして、パソコン本体に取り入れ、ワープロで活用することができないことである。
この機能が完成すると、パソコンは、原理上はFAXとコピー機を駆逐するとになるとパソコン活用思考術の中心は、ワープロである。
ともかくも、パソコンのワープロが駆使できなければ、「思考法」などと上品なことを言っても、絵に描いた餅である。
ところが、ワープロを動かすのは面倒だ。
ましてやパソコンを動かすなんて。
ましてやましてや、パソコンのワープロを動かして考えるなんて、頭蓋骨が複雑骨折してしまう。
三重苦の状態にはまりこんでしまうと考える人が少なくないのである。
考えるのもいや、ましてや機械操作なんてとんでもないと、てんで取り合わない人がいるかも知れない。
大いにいると断言できる。
でも、そういう人にこそ、ワープロが思考の武器になるのだと言ってみたい。
人間の頭を神秘的に考える必要はない。
まだわからない点がたくさんあるという意味で、神秘的だとしても、だからこそ単純に使ってみようというのが私の意見なのだ。
実は、人間の頭は複雑怪奇に動くのである。
気まぐれだ。
よほど緊張していないと、筋の通ったことをやらない。
すぐよそ見をする。
それに、単純明快に動く水路(チャンネル)を与えるのがワープロに違いないというのが、ワープロとつきあっての私の感想だ。
しかし、ワープロを使うと、「単純思考」になると考える人が多い。
しかし、単純思考とは、常に一方向にしか進まない思考のことである。
ところがワープロで思考すると、単純明快に、多様な方向へ進むのである。
デリケートに思考が動くのだ。
実際は、「ワープロ思考術」で詳しく述べるが、ワープロを叩いていると、不思議なことに、自ずと何かができあがってしまうということが起こるのである。
例えば、「浮気」である。
画面を開こう。
連想する言葉を打ち出してみよう。
「一度はやってみたい」「妻(夫)がしたら許せない」「浮気ならイイが、本気ならイヤだというのはウソだ」自分なら、この三命題の、どれにアクセントをおこうかをまず決める。
これだけのことで、一つのストーリー、あるいはエッセイができないだろうか。
そんなに簡単にいかないという人は、お好みの「テーマ」を決めて、パタパタとやってみるがいい。
なにごとかが始まる。
自分が打ち出した文字に触発されて、思考活動が始まる。
人間とは、「言葉を操る人」(ホモ・ロクエンス)なのだ。
(これ、ちょっとばかし、おおげさだね。
でも、本当なの。
)ワープロを援用すると、言葉を操る能力が刺激され、これも詳論するが、ワープロを駆使できるようになると、知らないうちに、体系的、重層的、根底的、かつ柔軟に考えるようになっている自分に気づく。
これも不思議でも何でもない。
人間の頭は、体系的に、重層的、根底的に、かつ柔軟に考えるようにはできあがってはいない。
きわめて気まぐれな活動をする「機械」である。
体系的・重層的・根底的・柔軟に考える人が稀であり尊重されるのは、そのことを如実に示している。
だから、あんまり大きな声で言いたくないが(というのも、競争者に「塩」を送るようなものだからだ)、世にものを考えて生きているとみなされている人、思考のプロに、ワープロはもっとも強力な力添えをするのである。
さらに、ワープロは迅速に考える。
京大教授として東洋史の研究に数々の実績に選ばれる。
主著に「論語の新研究」「アジア史研究」(全4巻)を残し、89年文化功労者など。
能が数倍化する。
「号言の」キーは何のためのものかは、説明書を読めばわかる。
ただ、時間がかかるだけだ。
それでかまわないのである。
私は、ワープロ専用機を、ほとんど練習も何もない状態で、最初から三○枚弱のレポートを書くために使った。
もちろん時間がかかった。
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